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教員採用試験の小論文の書き方は?過去出題されたテーマや対策方法も紹介!

小論文の基本構成や過去の出題テーマ、ジャンル別の対策ポイントを丁寧に解説します。自分の考えを正しく伝える力を養うヒントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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教員採用試験の小論文試験では、文章を通じて「教員としての資質」や「考え方の深さ」が見られます。しかし、小論文試験で何を書けばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、小論文の基本構成からジャンル別のテーマ例、実際に出題された過去の問題と対策方法までをわかりやすく解説します。自分の考えをしっかり伝えるためのコツを押さえて、合格に近づきましょう。

教員採用試験の小論文の書き方ポイントは「構成を3つに分けて書く」こと

教員採用試験の小論文を書くときのポイントは、構成を以下3つに分けることです。

 

  • 序論
  • 本論
  • 結論

 

それぞれの書き方を解説します。教員採用試験の小論文の全体像を把握するうえでの参考にしましょう。

序論|自分の考え

小論文の序論では、まず出題テーマに対する自分の考えや立場をはっきり示すことが大切です。「いじめへの対応」や「子どもとの信頼関係」などのテーマに対し「私は○○が重要だと考える」と明確に主張を述べましょう。

 

序章の一文が全体の軸となり、採点者にも論点が伝わりやすくなります。抽象的すぎず、自分の言葉で簡潔にまとめることがポイントです。

 

序論の内容がぼやけてしまうと、後に続く本論や結論も説得力を失ってしまいます。最初にしっかり軸を打ち出しましょう。

本論|序論に基づく自分の経験談や考えに至る理由

本論では、序論で示した自分の考えを裏付けるために、経験や具体的なエピソードを交えて説明します。教育実習での出来事やボランティア経験、自分が受けた教育などを挙げて、「なぜそう考えるようになったのか」を丁寧に掘り下げましょう。

 

体験談は感情に訴える力があるため、読み手の共感を得やすくなります。途中で話が脱線しないよう、あくまで序論の主張に一貫性を持たせることが重要です。

 

エピソードと主張をしっかりつなぎながら、論理的に話を展開しましょう。

結論|序論と本論のまとめ+どんな教員になるのか

結論では、序論と本論の内容を簡潔にまとめたうえで、将来どのような教員を目指すのかを具体的に述べましょう。「私は子どもとの信頼関係を大切にする教員になりたい」など、自分の理想像をわかりやすく言語化します。

採点者は「この人が教員としてどんな姿勢を持っているか」に注目するため、結論部分でその想いをしっかり伝えることが大切です。前向きで意欲のある表現で締めくくることで、全体の印象もより良くなります。

 

採点者の記憶に残るような、力強い結びを意識しましょう。

教員採用試験の小論文におけるテーマ例と回答のポイント

教員採用試験の小論文における4つのジャンルのテーマ例を紹介します。

 

  • 児童・生徒指導系テーマ
  • 情報教育系テーマ
  • 学習指導系テーマ
  • 自己肯定感を高める系テーマ

 

それぞれ回答のポイントも紹介しますので、必ず目を通しておきましょう。

児童・生徒指導系テーマ

児童・生徒指導系テーマは、下記の出題例があります。

 

  • いじめの早期発見・未然防止のために教員にできること
  • 問題行動のある児童生徒への対応について
  • 教師と児童・生徒の信頼関係の築き方

 

児童・生徒との信頼関係を築くには、日常的な声かけや観察を通じて心の変化に気づく力が必要です。指導一辺倒にならず、共感をもって接し、具体的な行動で示す姿勢を意識しましょう。

情報教育系テーマ

情報教育系テーマは、下記の出題例があります。

 

  • 学校におけるICT活用の可能性と課題
  • SNSトラブルから児童生徒を守るために必要なこと
  • 情報モラルを育てる教育のあり方

 

ICTの利便性とリスクを両面から捉え、効果的な活用と情報モラル教育のバランスを意識しましょう。授業での活用例やルールづくりの工夫を具体的に挙げると、実践力が伝わります。

学習指導系テーマ

学習指導系テーマは、下記の出題例があります。

 

  • 子どもの主体性を育てる授業とは
  • 「わかる授業」「できる授業」の工夫について
  • 教師の授業力を向上させるために必要なこと

 

児童が自ら考え、話し合い、振り返る機会をつくることが主体的な学びにつながります。一斉指導だけでなく、個別支援やICTの活用など多様な方法を柔軟に取り入れる視点を文章へ取り入れましょう。

自己肯定感を高める系テーマ

自己肯定感を高める系テーマは、下記の出題例があります。

 

  • 自己肯定感を育む学級づくりについて
  • 児童の長所を引き出すための関わり方
  • 教師の言葉が児童に与える影響について

 

児童一人ひとりの努力や変化に気づき、それを言葉で認めることが自己肯定感の土台になります。結果ではなく過程を重視し、失敗も成長の一部として受け止める姿勢を文章で表現することが大切です。

教員採用試験の小論文の勉強と対策ステップ

教員採用試験の小論文について勉強するときは、下記のステップにしたがって対策を進めましょう。

 

  • 小論文の型を知る
  • 一つのテーマについて書いてみる
  • 信頼できる人に添削してもらう
  • 満点になるまで書き直しと添削を繰り返す
  • 上記の流れを違うテーマでも実践する

 

それぞれのステップにおけるポイントを解説します。

小論文の型を知る

小論文は、400字以下であれば序論・本論・結論の三段構成が基本です。400字以上であれば、序論・本論・本論・結論の構成を意識しましょう。

 

序論ではテーマに対する自分の考えを明確に述べ、本論で具体的な根拠や経験を用いて論を展開し、結論で全体をまとめて将来の教員像を示す必要があります。

 

この型を理解していないと、主張がぼやけたり、話が飛躍したりして評価されません。合格者の例文や参考書を使って、構成や論理の組み立て方を学ぶことから始めましょう。

 

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一つのテーマについて書いてみる

小論文の型を一旦理解したら、まず実際に手を動かして書くことが重要です。「いじめへの対応」「ICT活用」「自己肯定感の育て方」など、頻出ジャンルから一つ選んで書いてみましょう。

 

いきなり完璧な文章を目指す必要はありません。まずは自分の考えを整理し、構成に沿って書く練習をすることが大切です。書くことで自分の思考のクセや弱点に気づくことができ、改善の方向が見えてきます。

信頼できる人に添削してもらう

自分で書いた小論文を客観的に評価するのは難しいため、第三者の目で見てもらうことが大切です。教員経験者や論文指導ができる人に読んでもらい、構成・内容・表現・誤字脱字などのチェックを受けましょう。

 

プロの添削を受けることで、自分では気づかなかった論理の飛躍や、説得力の弱さなどが明確になります。添削を受けたら、修正点をしっかり分析し、同じミスを繰り返さないように意識して修正に取り組みましょう。

満点になるまで書き直しと添削を繰り返す

小論文の対策は、満点を取れるまで書き直しと添削を繰り返しましょう。一度添削を受けて終わりにせず、修正した文章を再度添削してもらうことで、完成度は大きく上がります。

 

文章力は一朝一夕では身につきませんが、繰り返し書き直すと論理的な構成や説得力のある表現が自然に身につきます。また、テーマに対する理解や思考の深さも養われていきます。

 

「これなら本番でも出せる」という自信を持てるまで、丁寧に改善を重ねましょう。

上記の流れを違うテーマでも実践する

ひとつのテーマで自信がついたら、別のジャンルでも同じプロセスを繰り返します。教員採用試験の小論文はテーマの幅が広いため、児童指導・学習指導・教育観・ICT・人権下記など複数の分野に触れることが大切です。

 

児童・生徒指導

教育観

ICT

人権など

テーマごとに考え方や表現方法が変わるため、多くのテーマで練習しておくことで、本番での応用力が身につきます。どんなテーマにも対応できる「思考力」と「万能な型」を身につけることが、教員採用試験合格へのキーポイントです。

教員採用試験の小論文に関してよくある質問

最後に、教員採用試験の小論文に関してよくある以下の質問へ回答します。

 

  • 教員採用試験の小論文試験で落ちる人の特徴は?
  • 教員採用試験の小論文で字が汚いと減点される?
  • 教員採用試験の小論文で誤字脱字は減点ポイントになる?

 

教員採用試験の小論文対策を行ううえでのポイントをしっかりチェックしましょう。

教員採用試験の小論文試験で落ちる人の特徴は?

教員採用試験の小論文試験で落ちる人の特徴を一言でまとめると「表面だけ語って中身がない文章になっている」です。主張があいまいだったり、具体性に欠ける内容になっていたりすると、評価が下がる傾向にあります。

 

文章の中で「〜が大切です」と述べても、明確な理由や根拠がないと説得力に欠けます。テーマからずれた内容を書いてしまったり、構成が整っていない場合も減点対象になるので注意しましょう。

 

小論文では、主張→理由→まとめの構成を意識し、具体例を交えることが大切です。

教員採用試験の小論文で字が汚いと減点される?

小論文は内容が最も重視されますが、読み手にとって読みづらい文字は減点対象になる可能性があります。特に誤読されそうな文字や行間の乱れ、極端に小さすぎる文字は注意が必要です。

 

丁寧な字を心がけることは、教員としての誠実さや伝える力を示す一部でもあります。スマホやPCが普及した現代においても、定期的に手書きの文字を書く習慣をつけましょう。文章全体のバランスや読みやすさを意識して書くことがポイントです。

教員採用試験の小論文で誤字脱字は減点ポイントになる?

小論文における誤字脱字は、確実に減点対象になります。一部の誤字なら大きな影響はないものの、数が多いと文章の信頼性や注意力の低さを疑われる原因になります。

 

「教員=言葉を正しく扱う職業」の前提を忘れてしまうと、基本的な国語力の欠如と見なされるため注意が必要です。書き終えたら必ず見直しを行い、誤字脱字に加えて文末表現の統一や漢字の使い方に問題がないか丁寧にチェックしましょう。

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