教員採用試験の勉強は何から始めるべき?筆記試験・人物試験それぞれ進め方を紹介

教員採用試験を初めて受験するにあたり「何から勉強を始めればいいのか?」と悩んでいませんか?
出題範囲が広い教員採用試験は、筆記試験と人物試験の両方に備える必要があります。
この記事では、教員採用試験対策で取り組むべき勉強法を筆記試験・人物試験別にそれぞれ紹介します。
教員採用試験の一発合格を目指したい方、今年こそは絶対に合格したい方は、ぜひ参考にしてください。

教員採用試験の勉強の始め方は筆記試験と人物試験で異なる
教員採用試験の勉強の始め方・進め方は、筆記試験と人物試験でそれぞれ異なります。
筆記試験対策では「深掘りの繰り返し」人物試験では「思考の言語化への慣れ」が必要です。
筆記試験・人物試験それぞれの対策方法や具体的なステップを解説します。
【筆記試験編】対策は何から始めるべき?具体的な進め方も紹介
教員採用試験の筆記試験対策は、下記のステップに従って行うべきです。
- 自分の受ける自治体の過去問5年分を手に入れる
- 1年ごとに満点が取れるまで何週も解き続ける
- 定期的に問題集も活用する
- 筆記試験の前日まで勉強を習慣化して繰り返す
それぞれのステップにおける注意点も解説します。合格に向けて欠かせないメソッドをおさえましょう。
自分の受ける自治体の過去問5年分を手に入れる
教員採用試験は自治体ごとに出題傾向が異なるため、まずは受験予定の自治体の過去問を5年分そろえるのが大切です。教育原理や法規の出題形式は大きく変わらないことが多いため、繰り返し解くと「よく出るテーマ」を把握できます。
最初から答えを暗記するのではなく、なぜその答えになるのかを解説で確認しながら理解を深めましょう。特に教育法規や教育心理に関する問題は暗記での対策が難しいため、用語の意味や背景まで整理して学習すると安定した得点につながります。
1年ごとに満点が取れるまで何週も解き続ける
過去問は一度解いただけで終わらせず、同じ年度を繰り返し解いて満点が取れる状態に仕上げることが大切です。知識が定着するまで繰り返すと、いざ本番で類題が出ても確実に対応できるようになります。
過去問を解き続けるポイントは「解答を覚える」のではなく「解法を理解する」ことです。答えを導くための根拠や考え方を意識しながら学習することで、応用問題にも強くなります。
間違えた問題はノートにまとめて「弱点リスト」を作り、定期的に振り返る習慣をつけましょう。
定期的に問題集も活用する
過去問学習に慣れてくると、同じ形式ばかりで「できた気」になってしまいガチです。そこで市販の問題集を取り入れると、知識の抜け漏れを防ぎ、出題範囲を広くカバーできます。
問題集は基礎から応用までレベル別にそろっているため、自分の理解度に応じて使い分けましょう。問題集を活用する際は「解けた問題」に時間をかけすぎず、間違えた問題に重点的に取り組むことが大切です。
筆記試験の前日まで勉強を習慣化して繰り返す
教員採用試験の筆記対策には、短期集中よりも毎日の積み重ねで知識を定着させる長期的な取り組みがおすすめです。試験直前だけ詰め込んでも忘れてしまいやすく、応用力も育ちません。
毎日30分〜1時間でも机に向かう習慣を作り、知識を常に更新し続けましょう。特に教育法規や教育時事は出題内容が変わりやすいため、直前期まで最新情報を確認する必要があります。
【人物試験編】対策は何から始めるべき?具体的なポイントも解説
教員採用試験の人物試験対策は、下記のステップに従って行いましょう。
- 自己分析を徹底的に行う
- 志望動機を言語化する
- 対話形式での面接練習をする
人物試験では、対話や施工の言語化など長期的な対策を伴う内容が多いです。
それぞれポイントに目を通し、筆記試験と同時に学習を進めましょう。
自己分析を徹底的に行う
人物試験の対策では、まず基盤となる自己分析を徹底的に行ってください。これまでの学業や部活の経験を振り返り、「どんな課題に直面し、どう乗り越えたか」を具体的に整理しましょう。
強みは行動のエピソードと結びつけて語れるように準備し、弱みについては改善策まで説明できると評価が高まります。自己分析を単なる振り返りで終わらせず、「自分の資質を教育現場でどう活かせるか」に結びつけてください。
書き出した内容は要約し、口頭でスムーズに話せる形に整えておきましょう。
志望動機を言語化する
人物試験で必ず問われるのが「なぜ教師になりたいのか」「なぜこの自治体なのか」という志望動機です。自身の経験と自治体の教育方針をうまく織り交ぜつつ、現代教育における課題を結びつけて言語化しましょう。
志望動機は抽象的な言葉で終わらせず「現場でどのような教育を実現したいのか」を具体策として示すと説得力が増します。文章だけでなく、60秒程度でまとめた口頭版も準備すると安心です。
対話形式での面接練習をする
人物試験は暗記した答えを述べる場ではなく、対話の中で柔軟に考えを伝える力が試されます。想定質問の答えを丸暗記するのではなく、結論→理由→具体例→まとめの流れを意識して練習しましょう。
面接官は深掘り質問をしてくるため、各回答にエピソードや改善経験を付け加えておくと安心です。録音や録画を行い、声量や語尾の癖を確認し改善するのも大事です。
【初めて受験する方必見】教員採用試験の勉強における注意点
教員採用試験の勉強における注意点は、主に下記のとおりです。
- 6〜7割しか解けていない分野を出来たと思わない
- ただ暗記するのではなく内容の意味を理解する
- 自己分析や面接練習は周りと協力して行う
- 困った時はプロの先生に相談する
試験対策でよくある「落とし穴」を把握し、学習を進めるうえでのポイントを押さえておきましょう。
6〜7割しか解けていない分野を出来たと思わない
過去問や模試で6〜7割の正答率を出すと「合格ラインに近い」と安心しがちですが、教員採用試験では科目間の得点差や難易度変化が影響し、油断すると不合格につながります。
特に教育法規や教育心理は出題の表現が少し変わるだけで誤答になりやすいため、理解が曖昧なまま放置してはいけません。
「何となく正解できた問題」を重点的に復習し、根拠を説明できるまで掘り下げましょう。解答の理由を自分の言葉で語れるようになることで、得点の安定性が高まり、合格の可能性も確実に上がります。
ただ暗記するのではなく内容の意味を理解する
教員採用試験は単なる知識量だけでなく、教育現場で使える応用力も評価されます。教育法規や心理学の用語を丸暗記しても、実際に事例形式で問われると答えられないケースがあります。
学習内容の背景や意味を理解し、自分の言葉で説明できる状態を目指すのが大切です。理解を伴った学習は小論文や面接にも直結し、総合的な合格力につながります。
自己分析や面接練習は周りと協力して行う
人物試験は一人での対策に限界があるため、自己分析や面接練習は第三者によるフィードバックとが欠かせません。自分では気づかない癖や弱点も、第三者に指摘してもらうことで改善につながります。
模擬面接では質問に即答する力や対話力が鍛えられるため、大学の仲間や予備校、勉強会などを活用すると効果的です。周囲と協力して練習する習慣を持つことで、本番の緊張にも強くなり、自信を持って人物試験に臨めるようになります。
困った時はプロの先生に相談する
独学では疑問点や勉強方法に迷いが生じやすく、効率的に進められないことがあります。教員採用試験の対策で迷ったら、経験豊富な先生や予備校の講師に相談するのがおすすめです。
勉強の優先順位や最新の出題傾向を踏まえたアドバイスを受けられるため、短期間で成果を出しやすくなります。特に人物試験対策では、教育現場を知る先生から具体的な指導を受けると、回答の深みや実践的な視点が身につきます。
困った時に一人で悩まず、専門家を頼る姿勢は合格への近道となるでしょう。
教員採用試験の勉強方法に関してよくある質問
最後に、教員採用試験の勉強方法に関してよくある下記の質問へ回答します。
勉強してない状態でも教員採用試験に受かる人はいる?
結論から言えば、勉強をしていない状態で教員採用試験に合格する人はほとんどいません。大学で教育に関する知識を学んでいても、試験問題は自治体ごとの傾向や最新の教育課題に即した内容が出題されるため、事前対策なしで高得点を取るのは難しいです。
さらに人物試験では自己分析や面接練習が必要不可欠で、これを怠ると評価が下がるリスクがあります。まれに日頃から教育ニュースを追い、学力も高く面接慣れしている人が短期間の勉強で合格するケースはありますが、再現性は低いといっても過言ではありません。
教員採用試験の対策はアプリでもできる?
教員採用試験の学習にアプリを取り入れるのは有効な手段のひとつです。教育法規や一般教養の暗記問題をスキマ時間で復習できるアプリが多いため、通学や通勤の合間に効率よく学習を進められます。
ただし、アプリだけに依存すると記述問題や応用問題への対応が不十分になりがちです。アプリはあくまで補助ツールと位置づけ、過去問演習や問題集で本格的な学習を積み重ねましょう。
教員採用試験の勉強はいつから始めるべき?
勉強を始める時期は人によって異なりますが、多くの場合「受験の1年前」から本格的に取り組むのが理想です。特に筆記試験の出題範囲は広く、教育原理・法規・心理・一般教養など基礎を固めるには時間が必要です。
3か月前から対策を始めても追いつけないケースが多いため、できるだけ早めに取り組むことで余裕を持って反復学習ができます。人物試験対策は短期間で身につけにくいため、日頃から教育ニュースに触れ、自己分析や模擬面接を少しずつ着実に進めましょう。
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