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教員採用試験の志望動機の書き方は?例文や対策方法も紹介!

教員採用試験の志望動機はどう書くべきか気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、教員採用試験の面接における志望動機の書き方や例文を紹介します。具体的な対策方法も解説しますので、試験へ向けた準備のコツを知りたい方はぜひ参考にしてください。
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教員採用試験の面接では、志望動機が合否を左右する重要なポイントになるといっても過言ではありません。

面接官に自分の経験や教育への思いを的確に伝えるためには、伝え方のコツを押さえ、自治体ごとの特色にも目を向けることが大切です。

この記事では、教員採用試験で使える志望動機の書き方を解説し、例文もあわせて紹介します。

教員採用試験の面接で失敗したくない方、合格を目指したい方はぜひ参考にしてください。

教員採用試験の志望動機で聞かれる内容3選!

教員採用試験の志望動機に関する質問で聞かれるのは、主に下記3つの内容です。

 

  • 教員を目指したきっかけ
  • 目指したい教員像
  • その学校(自治体)を選んだ理由

 

それぞれ聞かれる内容や答え方のポイントを解説します。志望動機に関する質問の意図や、答え方のポイントを押さえておきましょう。

教員を目指したきっかけ

志望動機に関する質問では、まず「なぜ教員という職業を選んだのか」が問われます。「子どもの成長に関わりたい」「教育によって社会に貢献したい」など、自分の価値観や体験に基づいて答えることが大切です。

 

「小学生のときに出会った先生の存在が大きかった」「塾講師のアルバイトで子どもと向き合う楽しさに気づいた」など、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。

 

志望理由が曖昧なままでは熱意が伝わりにくいため、自分自身の原点と重ねながら丁寧に伝えることが大切です。

目指したい教員像

教員を志望する理由を聞かれたあとは「どんな先生になりたいか」を問われるケースが多いです。理想だけでなく、具体的な行動や姿勢を示すと説得力が増します。

 

「子どもたちの小さな成長を見逃さずに褒め、自己肯定感を育てられる教員になりたい」「常に学び続ける姿を見せることで、子どもたちのモデルになる存在でありたい」など、何をしてどのような存在になりたいかを言葉にしましょう。

学校現場での経験や教育実習で学んだことを交えると、自身の言葉に深みが出ます。理想を現実的な目標として面接官に伝えましょう。

その学校(自治体)を選んだ理由

教員を志望する理由や理想像を答えたあとは「なぜこの自治体・学校で働きたいのか」が問われるケースが多いです。他の地域との違いや、自分の教育観とマッチするポイントを述べましょう。

 

漠然と「地元だから」「働きやすそうだから」といった印象だけでは説得力に欠けるため、パンフレットやWebサイトでの情報をもとに、明確な理由を説明できるよう準備する必要があります。

 

「地域ぐるみで子育てを支える方針に共感した」「ICT教育に積極的な取り組みが自分の関心と合致した」など、リサーチから得た学校や自治体の強みとマッチするポイントを説明しましょう。

教員採用試験の志望動機の例文と含めるべき要素

教員採用試験の志望動機について、例文や回答に含めるべき要素を下記のとおり解説します。

 

  • 小学校教員の場合
  • 中学校教員の場合
  • 高校教員の場合

 

受験する試験の内容に応じて、答え方の例や回答に含めるエピソードを考えるうえでのヒントを見つけましょう。

小学校教員の場合|子どもたちの成長に貢献したい思いを述べる

小学校教員の志望動機では、「子どもたちの成長に寄り添いたい」という気持ちを明確に伝えることが重要です。勉強だけでなく生活面の指導や社会性の育成など、小学生にはさまざまな支援が求められます。

 

その中で、自身がどんな経験を活かし、どのように貢献していきたいかを具体的に述べると好印象につながります。

 

例文

私は、小学校時代に担任の先生が常に温かく接してくださったことが心に残っており、自分も子どもたちの心の支えになるような教員を目指したいと考えるようになりました。

 

大学では教育実習やボランティア活動を通じて、一人ひとりの成長速度や考え方の違いに気づきました。今後は多様な子どもたちと向き合い、それぞれに合った声かけや指導を通じて、安心して学べる環境をつくっていきたいです。

 

小学校教員としての志望動機では、自身の体験と教育への情熱がつながっていることを伝えると、面接官からより共感を得やすくなります。

中学校教員の場合|思春期の生徒に伝えたいことを内容に含める

中学校教員の志望動機では、思春期という多感な時期の生徒たちに「何を伝えたいのか」を明確に表現することが大切です。自身が中学生だった頃の悩みや葛藤をふまえて、共感や寄り添いの姿勢を示すと説得力が増します。

 

例文

私は中学生の頃、進路や人間関係に悩んでいたときに担任の先生が親身に相談に乗ってくださり、大きな安心感を得ました。その経験から、私も思春期の生徒たちの不安に寄り添い、支えとなる存在になりたいと思うようになりました。

 

教科指導にとどまらず、生徒の心の動きや変化にも敏感に向き合える教員を目指し、信頼関係のある学級づくりを実践していきたいです。

 

中学生の心に響く関わりを大切にする姿勢は、教育現場で求められる力として強く評価されます。志望動機に「学力と心の両面を支えたい」というメッセージを持たせると好印象です。

高校教員の場合|生徒一人ひとりの進路に向き合う姿勢をアピールする

高校教員を志望する場合は、「学力支援」と「進路指導」の両面でどのように生徒に向き合いたいかを示すことが大切です。高校生は将来に対する具体的な選択を迫られる時期なので、そこにどう関わりたいかを伝えると明確な印象を残せます。

 

例文

私は高校時代に、進路について悩んでいた際に担任の先生が本気で向き合ってくださった経験が強く印象に残っています。

大学で教育について学ぶなかで、自分も誰かの将来に寄り添える存在になりたいという思いが明確になりました。

一人ひとりの興味や目標に耳を傾け、学びの意味を伝えながら、生徒の可能性を広げる教育を実践していきたいです。

 

高校教員としての志望動機では、生徒の進路支援における熱意と具体的な関わり方を伝えることがカギとなります。社会とのつながりや、将来に役立つ学びの視点も含めると良いでしょう。

教員採用試験の面接における志望動機の回答手順

教員採用試験の面接で志望動機を答えるときは、下記の手順で話を進めましょう。

 

  1. まず結論ファーストで簡潔に質問へ答える
  2. 具体的なエピソードから得た学びを述べる
  3. 将来像や今後に向けて努力したい思いを伝える

 

それぞれのステップでよくある落とし穴も紹介します。面接官との会話のキャッチボールをうまく進めるためのポイントをチェックしましょう。

①まず結論ファーストで簡潔に質問へ答える

志望動機に関する質問では、まず冒頭で「私が教員を志望する理由は〇〇です」と一言で伝えることが大切です。最初からエピソードを語り始めてしまうと話の軸がブレてしまう可能性があります。

 

話したい内容をだらだらと話し始めると、面接官に「何が言いたいのか」が伝わりにくくなるので注意しましょう。話の冒頭ではっきりと「結論」を述べることで、その後のエピソードにも説得力が生まれます。

②具体的なエピソードから得た学びを述べる

志望動機を完結に答えたあとは、自身の体験を通して教員を目指すに至った理由を明確にしましょう。具体例をうまく解説できないと話が長くなり、結局何が言いたいのか分からなくなるケースが多いため要注意です。

 

「中学時代の先生との出会い」や「塾講師のアルバイトでの経験」など、実際の出来事を交えて語ることで、一環したストーリーを描けます。

③将来像や今後に向けて努力したい思いを伝える

志望動機に関する質問では「どんな教員になりたいか」や「どのように成長したいか」を語るのもポイントです。単純に「精一杯頑張ります」だけでは抽象的すぎるので、何をどう努力するのかを示しましょう。

 

自身の教育観や教員としての理想像を具体的に伝えると、将来に向けた意欲が面接官にも伝わります。「生徒一人ひとりに寄り添い、自分の可能性に気づかせる教員を目指したい」などのビジョンを言語化するのがおすすめです。

教員採用試験の志望動機に関してよくある質問

最後に、教員採用試験の志望動機に関してよくある下記の質問へ回答します。

 

  • 教員採用試験の面接で志望動機以外に聞かれる質問は?
  • 教員採用試験の面接対策で「面接ノート」は必要?
  • 教員採用試験の面接でウソの志望動機を話しても大丈夫?

 

本文で触れていない内容についても、参考情報として目を通しておきましょう。

教員採用試験の面接で志望動機以外に聞かれる質問は?

教員採用試験の面接では、志望動機のほかに下記の内容を聞かれるケースが多いです。

 

  • 自身の長所・短所はなにか
  • 担任になったときクラスをどうしたいか
  • 教師としてどのように生徒と関わりたいか
  • 最近気になる教育ニュースは何かなど

 

「受験者の考えや価値観を知りたい」という意図がある質問が多いため、事前に自分なりの答えを準備しておくと安心です。

 

教員採用試験の面接でよく聞かれる質問については、こちらの記事も参考にしてください。

 

教員採用試験に落ちたらどうする?進路や来年に向けてやるべきことを解説!

教員採用試験の面接対策で「面接ノート」は必要?

結論、教員採用試験の面接対策で「面接ノート」を作る必要はありません。理由は下記のとおりです。

 

  • 面接ノートを作るのに時間がかかりいつまで経っても面接練習に移行できない
  • 面接ノートを暗記しようとしても素の自分は出せない
  • 書くより話したほうが対策になる

 

教員を志望する多くの人には、完璧主義の傾向があります。そもそも教員は話すのが仕事なので、面接も話す試験であることはいうまでもありません。

 

教員採用試験の面接では、内容より見た目や話し方、話のわかりやすさが大切です。

教員採用試験の面接でウソの志望動機を話しても大丈夫?

教員採用試験の面接でウソの志望動機を話すのは基本的におすすめできません。面接官は多くの受験者を見ているため、話の一貫性や表情から違和感を見抜かれることがあります。

 

本来、面接は「ありのままの自分」で勝負する場です。自分の言葉で話せないと内容に説得力がなくなり、印象にも残りにくくなります。自分ならではの経験や想いをベースにした志望動機を伝え、最も相手の心に響きやすいエピソードを展開しましょう。

教員採用試験における面接の志望動機には「児童・生徒に貢献できること」を含めよう

教員採用試験の面接で志望動機を答えるときは、「児童・生徒にどのように貢献したいか」という視点を必ず含める必要があります。子どもたちの成長にどう関わりたいのか、どんな影響を与えたいのかを述べることが大切です。

 

ただ「教員になりたい理由」だけを語るのではなく、具体的なエピソードを交えて教育への本気度を伝えましょう。自身の経験や将来像を伝えることで、説得力のある志望動機になります。

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